例えば物価目標をいち早く取り入れた英イングランド銀行(BOE)。政府が2%の目標(ターゲット)を設定し、目標と1%以上のずれが生じた場合、BOEが財務相に理由や対応を報告する仕組みだ。だが消費者物価の上昇率が1月まで23カ月連続で上限である3%を上回ったにもかかわらず、BOEは2月に国債の買い入れ額を増やす「量的緩和」拡大に動いた。
本来なら物価上昇時にはBOEは金融引き締めに動くはず。だが物価上昇は前年の付加価値税の引き上げや原油など輸入価格上昇の影響が大きいと判断。むしろ実体経済の弱さに着目して、量的緩和を選んだ。BOEのキング総裁はオズボーン英財務相に宛てた公開書簡で「実体経済の再調整には時間がかかる」と柔軟な金融政策の必要を強調。財務相は「分析に同意する」と返信した。
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