そーゆー小難しいことを並べられて、ブンメイ、ブンメイって、カステラのコマーシャルみたいなことゆわれてもねえ、という、そこのきみ、きみは、そーであるなら、えっこらせと腰を上げて、北でも南でもかまわない、イタリアのどこかの小さな町へでかけてみればよい。ちゃんとクルマや鉄道に乗ってでかけてゆく、小さな町や村でなければダメです。
ロンバルディアのようにもともと富裕な土地がらのところのほうが、あるいは、初めての旅行者にとっては、とっつきがよくていいかもしれん。

入り口の感じでおいしいそうだと判る、観光客がいない地元のひとで賑わっている店は、よそ者には入りにくいが、勇気をだして入れば、あるいは言葉が全然できなくてもイタリアの人はちゃんとにっこり笑ってテーブルに案内してくれる。
メニューをあけると、日本のイタリア料理屋に較べて妙に安いピザや妙に高いパスタが並んでいるでしょう?
運がよければ、えっ、なんで卵二個がトマトソースに浸かってるだけの料理が、こんなにすんだよ?というようなトマトソースの料理があるだろう。
値段にすればパスタの二倍、ピザの四倍くらいする、その料理を頼んでみるがよい。
ト、トマトって、こおおおおんんなに旨いのか、というような濃厚な、しかも「何か」がはいっているせいで天上の味がするので、きみはぶっくらこいてしまう。
おかーさんの味、なんだぞ、あれ。
2000年以上、母親から母親、姑からお嫁さん(^^)、おかーさんから娘、に延々とうけつがれてきた味が、トマトソースに化けて、きみの目の前の皿のなかにある。
きみやわしには触れてみるまでは価値がわかりにくかった、スープ皿のなかにも、町のところどころにある水飲み場にも、敷き詰められた道の舗石にさえたゆたっている、よく目をこらしてみなければみえないもの、あれこそが「イタリア」なんですのい。

ほんでわ。
Buon divertimento!